萩之茶屋たすけあいネット(仮称)

6/10に萩之茶屋たすけあいネット(仮称)が立ち上がりました!!
このたび、各方面の方々のご尽力によって、萩之茶屋地域(いわゆる「あいりん 地区・釜ヶ崎」周辺)において萩之茶屋たすけあいネット(仮称)が立ち上がり ました。 誕生したばかりのたすけあいネットの輪を広め、その中身を充実させていくため に、町会・支援団体・NPO・当事者を含めて各方面にききとり活動を行っていき ます!

<若干の経過と背景>
先日、5月末には、いわゆる「あいりん地区(釜ヶ崎)」を対象とした地域別ケ ア会議が開催され、地域の困難事例4例が提出されました。これまで地域の高齢 者の問題を公的な場へと提出する機会が少なかったことを考えれば、これは画期 的な動きだと考えています。
 この新たに創り出された場を地域の共有財産として大切に育んでいく受け皿と して、6/10地域各方面から40名を越える参加者を集めて萩之茶屋たすけあ いネット(仮称)が立ち上がりました。座長には、地域の児童福祉のネットワー クの中心におられるわかくさ保育園の小掠昭園長(萩之茶屋第6振興町会副会 長)、コーディネーターには安田誠一郎医師(ききとりの会)が選出され、今後 運営委員の選出や活動計画の策定に向けて準備がすすめられています。

◆◆萩之茶屋たすけあいネット(仮称)とは?
西成区においては、区在宅介護支援センターが呼びかけて、各地域ごとに地域別 ケア会議が開かれるようになっています。このケア会議の場では、各地区が抱え ている高齢者(おおむね60歳以上)の困難事例が提出され、行政・在宅介護支 援センター・社会福祉協議会などからの実務者が集まり合って、今ある制度やネ ットワークを有効に利用できないかが話し合われます。既存の制度では解決でき ない困難事例については、さらに上部の会議に提出され、制度の新設については 最終的には区長名で大阪市に行政要望されます。 先日、5月末には、いわゆる「あいりん地区(釜ヶ崎)」を対象とした地域別ケ ア会議が開催され、地域の困難事例4例が提出されました。これまで地域の高齢 者の問題を公的な場へと提出する機会が少なかったことを考えれば、これは画期 的な動きだと考えております。つきましては、この新たに創り出された場を地域 の共有財産として大切に育んでいく受け皿として、6/10地域各方面から40 名を越える参加者を集めて萩之茶屋たすけあいネット(仮称)が立ち上がりまし た。座長には、地域の児童福祉のネットワークの中心におられるわかくさ保育園 小掠昭先生が選出され、今後運営委員の選出に向けて準備がすすめられていま す。
◆◆たすけあいネットは誰が参加するの?誰を対象にするの?
この地域に居住する高齢者(おおむね60歳以上)に関心を寄せて、関わり合い を持っている人々のネットワークです。この地域の特別な地域事情を反映して、 様々な立場の高齢者がこの街には居住しています。以前からの住民やこの地域で 商売をしている方々、野宿生活から生活保護を受給して新たに住民になった 方々、地域の宿所に宿泊しながら現役で働いている方々、高齢ながらも野宿生活 していたり施設に暮らす方々、最近になって流入してきた外国人などなど。 様々な立場の高齢者を支えるために、様々な取り組みがこれまでも行われてきた かと思います。また、この地域の特色として、地域の高齢者を支えるために外か ら支援に来ているボランティアグループも多数存在しています。今までは、各自 ばらばらに地域への関わりを持ってきた個人・グループですが、現在進行してい る地域の高齢化に伴ない、「高齢者が安心してこの地域で住み続けられるまちづ くり」をキーワードにして皆でネットワークを作る必要があるかと思います。
◆◆たすけあいネットでは何をするの?
各自が抱えている地域の高齢者の困難事例を提出しあうことから始めたいと思い ます。自分だけでは解決しない問題を知恵を出し合って乗り越えていきましょ う。医療・福祉・保健などの専門家の力も借りなくてはならないと思います。ま ずは、この地域独自で解決していけるようになることがネットワークの目的のひ とつです。 さらに、この地域の力だけではどうしても解決できない困難事例や、新たな制度 や仕組みが必要だという問題については、様々な回路を利用して、行政に対して 要望していく必要もあるかと思います
◆◆地域福祉とは? たすけあいネットはまちづくりの一環です!
現在、全国の市町村で地域福祉という新たな福祉の形作りがすすんでいます。地 域福祉では、地域の住民が主体的に参加してネットワークを形作り、障害者・高 齢者・児童などの社会的な弱者を排除することなく地域で支えていくという理念 (ソーシャル・インクルージョン)がうたわれています(社会的弱者のなかには ホームレスなど経済的困窮者も含まれています)。たすけあいネットが目指して いることも、まさにこの理念なのです。大阪市ではH15年度より、西成区では H16年度より地域福祉計画作りがすすめられていますが、たすけあいネットか らもこの地域福祉計画に対して要望していきたいと考えています。 たすけあいネットの目指しているもう一つの理念は、「まちづくり・福祉コミュ ニティの形成」の観点です。何もかも行政からの援助にばかり頼るのではなく、 高齢者や生活保護受給者など社会的に弱い立場のひとびとが多く居住するこの地 域の特性を生かして、地域自体がネットワークを形成して協働して問題解決して いける能力を身につけ、ときには介護派遣・配食サーヴィスなどの福祉的な事業 をたちあげて(社会的起業)高齢者を支えていくような、福祉とまちづくりを融 合していくような新たなこころみが始められたらと考えています。
◆◆たすけあいネットを広げていくためのききとりキャラバンにご参加下さい!!
誕生したばかりのたすけあいネットの趣旨を地域の各方面に伝え、ネットワーク の輪を広げていく必要があります。同時に町会、事業者、支援団体、NPOなど地 域を構成する様々な団体が、現在どんな活動をしていて、どんな問題点を抱えて いるか、どんなまちの将来像を思い描いているかなどをききとることで、たすけ あいネットの中身を充実させていく必要があるかと思います。 ききとりキャラバンは、上記の目的を果たすために大切な活動となります。きき とりキャラバンへの皆さんのご注目、ご参加をお願いいたします。